幾千の夜も軽やかに越えて〜SOMNIUM.JP〜

アクセスカウンタ

zoom RSS 看護の本分

<<   作成日時 : 2015/10/05 21:38   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

皆さんは自信をもって、仕事に取り組めていますか?
私は、先のエントリで少し触れたように、違った方向に走っていったり、あるいは、落ち込んだりしてしまうのですよ。
そこで今回のエントリは、そんなときにの処方箋、原点に立ち返るをしてみます。

皆さんが病気になったときは、病院などの医療機関を受診しますよね。
その目的は「病気の治療」であり、症状や障害の解消・軽減を期待するわけです。
患者さんは治療の希望しているのであって、残念ながら看護を期待して医療機関を利用する方はほとんどいないでしょう。
でも、入院してみると看護の善し悪しで療養生活が大きく変わることに気づく方も多いと思います。
看護とは何をする事なのでしょう。近代看護の祖、ナイチンゲールの言葉から考えます。
彼女は

すべての病気は、その経過のいずれかの時点においては多少なりとも回復作用である。


とらえていました。これは非常にユニークな先進的な見方です。
例えばインフルエンザにかかると数日の潜伏期間をへて、発熱をします。感染をした時点で病気は始まっているのですが、発熱をした段階で私達は病気になったと認識します。
そして、この発熱は、病原菌に対する炎症反応−身体の抵抗反応であり、回復の過程です。
症状のない潜伏期間についても

何週間、何ヶ月、時によっては何年も前に起きていながら気づかれないでいた病変あるいは衰弱作用を軽減しようとする自然の努力であり、その病気がいつ終わるかは、先行作用が進行していたそのころに決定される。


と述べています。場合よっても何年も前に病気の発端が存在し、様々な要因が重なって病気・症状の発症にいたります。その様々な要因をそのつど乗り越え、抵抗して生き抜いてきた結果、病気という形をとってしまうのです。発見のむずかしい癌などまさにこれだと思いませんか。
心の病気も同じです。
幼い頃、育っていく中での様々な外傷体験を克服しようとして、あるいは急な環境の変化に周りに迷惑をかけまいと気を使う苦しさを紛らわせようと、アルコールに浸ったり、引きこもったりしていく。
心の痛みを軽減しようとする自然の努力が、かえって人間関係や認知をゆがめてしまい、病気につながってしまうのです。
身体疾患であれ精神疾患であれ、病気はとは、人がストレスを乗り越えていこうとする回復過程であるのです。

さらにナイチンゲールは続けます。

その病気にありがちな避けられないことと一般に考えられている症状あるいは苦しみは、その病気からくる症状ではなく、まったく別の事による症状であることが多い。
すなわちそれは、新鮮な空気、光、暖かさ、静かさ、あるいは清潔さが不足している、あるいは食べ物を与える時間が不規則であったり、思いやりが不足している。そのいずれか、あるいはそのすべてによるものなのである。


生活・療養環境を含めた治療環境が整わないことで症状を悪化させてしまうことは良くあります。毎晩不眠を訴え、眠剤を要求していた患者さんが、部屋を変えたら眠剤の要求がなくなった、実は元の病室の同室者と相性がわるかった、という事例を経験しています。療養環境を整えることに、思いやり(心理療法の用語でいえばストローク)を与えることが看護の役割といえそうです。

看護教育では、看護とは何かという命題は、しつこく学生に問われます。
また、現場に出ても「あなたの看護観は」と問われます。
さらに尊厳死や看護の業務拡大など、社会問題に対し、看護職としてが答えを求められることもあります。
これまでの職業人生の間には自分のしていることが無意味なのではないかと悩んだ時期がありましたし、これからも道に迷うことはあるでしょう。

ナイチンゲールの時代には、
尊厳死も業務拡大も先進医療の問題もありませんでした、
ましてや、私の矮小な悩みの答えも書いてありません。
だからこそ、原点に戻ることが大切なのだと思います。
真理はシンプルなもののはずですから。
 
私はほかに良い言葉がないので看護という言葉を使う。看護とはこれまでせいぜい与薬とかパップを張ること程度の意味に限られてきている。しかし、看護とは、新鮮な空気、陽光、暖かさ、清潔さ、静かさを適切に保ち、食事を適切に選択し管理すること―こういったことのすべてを、患者の生命力の消耗を最小にするように整えることを意味すべきである。


まとめ
生命の消耗を防ぐために、すべてを整えること
という看護の原点


====================
この記事に感じるものがあったら、投票よろしく。励みになります。



人気ブログランキングへ

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
看護の本分 幾千の夜も軽やかに越えて〜SOMNIUM.JP〜/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる